※「DRY-WiFi40c」の後継機「DRY-WiFiV5c」でも「Registrator Viewer」が使用出来ました。
<<関連記事>>
【レビュー】 日本メーカーで現状全部入り!?のドライブレコーダー「DRY-WiFi40c」開封・外観レビュー
【レビュー】 ユピテルの全部入りドラレコ「DRY-WiFiV5c」の開封・外観レビュー
ドラレコ再生ソフトとは?
ドラレコ再生ソフトと一般に定着しているかどうかはわかりませんが、ここで紹介する「ドラレコ再生ソフト」とは、GPS搭載のドライブレコーダーで記録した「映像とGPSの位置情報」を使ってドライブ映像を再生しながら現在位置を表示してくれるソフトという事になります。
再生ソフトと言っても、GPSの搭載されていない機種だとOS標準搭載の動画再生プレイヤーで充分ですし、GPSの搭載されている機種でも、メーカーによってと言うか同じメーカーでも製品によって、GPS情報のファイルの扱いが異なるらしく、メーカー提供の再生ソフトを利用するのが普通でサードパーティ製の再生ソフトを使うこと自体はまれだと思います。
そんな中、異なるメーカー間でも共通の汎用的なGPSの形式というものも存在するらしく、そういった汎用的な形式で出力されたデータを元に再生してくれる高機能で使い易いソフトが「Registrator Viewer」です。
特筆すべきはその使いやすさ、設定の柔軟性、軽快に動く動作、そして高機能。何をとってもユピテル純正の「DRY-WiFi_TypeD_PCViewer」より使いやすい。
もし、使える機種であれば是非一度試してみてほしい、そんな「Registrator Viewer」をさらっと紹介。
ダウンロード先
DATACAM Player Registrator Viewer
http://www.registratorviewer.com/index_en.html
Registrator Viewer|対応機種一覧(※対応機種が全て記載されている訳では無さそう)
http://www.registratorviewer.com/features_en.html#reglist
また、ダウンロードしたファイルがそのまま実行ファイルでインストールの必要もないので気軽に試せる点も良いと思います。
※XPの場合やビデオが再生出来ない場合は「K-Lite Codec Pack」のMegaをインストールしておけばいいそうです。(64bitシステムの場合は32bit用のコーデックもインストールする必要があるとの事)
2016/02/01 現在、Registrator Viewerの公式サイトが表示されずにファイルがダウンロード出来ませんでした。ここかここ辺りでDL先のリンクがあるかもしれませんがあくまで自己責任でよろしくお願いいたします。 |
環境
<<私の環境>>
- OS:「Windows7」と「Windows8.1」で確認。
- ドラレコ:ユピテル製「DRY-WiFi40c」とWiFi40cの後継機「DRY-WiFiV5c」で確認。
画面
画面は4ペイン表示で4つにわかれています、それぞれのペインで大きさの調整が可能です。
ファイルを読み込む場合は映像ファイルとGPSファイルの入っているフォルダごと画面のどこかにドラッグ・アンド・ドロップするだけで全ての動画とGPS情報を読み込みます。ドラレコをPCに接続してある場合は起動時に自動でファイルの読み込みをしてくれたりもします。親切ですね。
次は4つのペインをそれぞれ1つづつ見ていきます。
1.ドライブ映像
動画ファイルが再生されます。マウスホイールを回すことによって映像をペイン内において拡大・縮小表示する事ができます。2.地図
Google Mapsだけは何故か左上のメニューから選ぶ必要があり「表示→地図→Google Maps」で使えるようになります。
2015/02/22 - 現在Google Mapsはスクリプトエラーで地図が表示出来なくなっているのを確認しました。APIの変更の影響かもしれません。他の地図を選択すれば問題ありません。この不具合は一時的なものかどうかは不明です。 2015/02/26 - 現在は特に何もすること無く正常に表示されるようになっています。 |
地図の拡大縮小やスクロール等の操作方法は通常のGoogle Mpasの操作方法と一緒です。
また、走行ルート上をクリックするとそこから動画の再生を開始出来ます。便利すぎてびっくりしました。
※説明用に2つの画像を左右に並べて表示しています。実際はどちらか1個です。 |
3.時系列と各種データ
各種データを時系列で見る事が出来ます。
3分毎に区切られているのは「DRY-WiFi40c」が3分毎に動画を保存する仕様の為。ドラレコによって1分毎だったり5分毎だったり、物によっては設定で変更出来る機種もある様です。
再生にあたっては普通に連続で再生されますが、使っているドラレコによって動画の繋ぎ目がほんの一瞬だけ被る機種もあるらしくその場合は動画の区切りごとに一瞬巻き戻ったように見えたりするかもしれません。ちなみに、「DRY-WiFi40c」の動画の繋ぎ部分は1本の動画を見ているようにギャップを全く感じませんでした。
また、各種データを眺めて気になった箇所をクリックするとそこから再生できます。これも非常に便利で、信号部分を飛ばしながら見たり、詳細なデータと一緒に見るドライブ映像はなんだかワクワクします。
動作も軽いし(セレロンG530+HD6450で確認)純正の再生ソフトはさすがにもう使えません。
なお、高度計は初期状態では表示されていませんが「表示→項目→高度」で表示させる事が出来ます(またはグラフを直接右クリックでも)、表示項目を減らすことももちろん可能です。
※説明用に2つの画像を上下に並べて表示しています。実際はどちらか1個です。 |
また時系列を右クリックしたメニューから始点と終点をセットすればその範囲を動画ファイルとして保存出来ます。複数の動画にまたがる場合でも一つの動画ファイルとして出力させる事ができ、更にGPSファイルを動画ファイルに埋め込ませる事もでき「Registrator Viewer」で再生させれば動画ファイルの読み込みだけで地図の軌跡も表示可能です。 |
4.ファイル表示
動画とGPSデータファイルの入っているフォルダごとドラッグ・アンド・ドロップするとここに自動的にグループ化されて表示されます。名前の列のカッコ内の数字がグループ内の動画の数を表しています。基本的に連続撮影したファイルが同一グループとなるようです。自動的にグループ化する機能がかなり優秀なので使うことはあまり無いと思いますがグループの編集をする事も出来るようです。また、「右クリック→メニュー」からグループに属する動画+GPSファイルを別のフォルダにコピーしたりとファイル管理も非常に行いやすくなっています。ドラレコは動画ファイルが非常に多くなってしまい管理しにくいのですがこれによって残したい動画をさっと別のHDDに保存したりと直感的に扱えるようになるので本当にありがたい機能です。
項目が以下のようにあり、各項目で並び替えが可能です。
「名前」:カッコ内の数字はグループ内の動画の数。
「時間」:グループ内の動画の合計時間。つまりドライブした時間、移動にかかった時間。
「日時」:グループ内の最初の動画の撮影日時。つまりドライブを開始した日時。
「km/h」:平均時速。
「MB」:グループ内の動画の合計ファイルサイズ。
「解像度」:動画の解像度。
まとめ
「Registrator Viewer」いかがでしたでしょうか?本当にざっくりな説明だったので伝えきれなかった部分も沢山あると思いますが、実際に使っていて、こうあって欲しいとかこういう機能がほしいなという機能がことごとく実装されている上に直感的にすぐわかるUIと相まって非常によく出来たソフトだと思います。
ユピテル純正の再生ソフト「DRY-WiFi_TypeD_PCViewer」があまりにもお粗末でファイルの読込でさえ普通の人ならだれでもつまづく仕掛けがあったり面倒くさい縛りがあったりでしたのでその反動もあると思いますが「Registrator Viewer」は使っていて本当に関心してしまう非常によく出来たソフトです。「DRY-WiFi40c」や「DRY-WiFi40d」のユーザーの方は間違いなくこのソフトを使うべきと断言致します。
余談
参考までに私が使用しているユピテルの「DRY-WiFi40c」はどのようなファイルを作成するのかお見せしておきます。「拡張子mp4」が動画ファイルで「拡張子nmea」がGPSデータファイルとなっています。他のドラレコでも「Registrator Viewer」を利用できるかどうかの判断の一助になればと思います。本当は記録した生データファイルをアップしてダウンロード出来るようにしておけば、ドラレコの画質確認やソフトの使用感、GPSデータの比較等々を試すことが出来ていいんでしょうけどね。